年齢を重ねてきて
「最近、膝が痛いんです」と感じたとき、
多くの方がまず思い浮かべるのは
「軟骨がすり減っているからでは?」
という理由ではないでしょうか。
テレビCMやイラストでも
「軟骨が減る → 骨同士がぶつかって痛い」
というイメージがよく使われていますよね。
実際にレントゲンを撮って
- 関節の隙間が狭くなっている
- 軟骨がすり減っています
と医師に言われた経験がある方も多いと思います。
「軟骨がすり減っている=軟骨が痛い」…は間違い?
ここで、とても大切な話をします。
関節にある「関節軟骨」には、血管も神経もありません。
つまり
👉 軟骨そのものは、痛みを感じることができない組織
なのです。
- 「軟骨がすり減っている」 → 正解
- 「軟骨が痛い」 → ❌間違い
では、
いったい膝のどこが痛みを出しているのでしょうか?
変形性膝関節症で“痛みを出している本当の原因”
軟骨がすり減るということは、
膝関節の動き方や荷重のかかり方に
構造的なストレスが長年かかってきた結果です。
そのストレスは、
軟骨だけでなく周囲の組織にも及びます。
変形性膝関節症の痛みの原因として、
主に次の3つが考えられています。
① 軟骨下骨(なんこつかこつ)へのストレス
関節表面を覆う軟骨がすり減り、
その下にある骨が直接ストレスを受けている状態です。
骨の中では
- 血流のうっ滞
- 骨髄内圧の上昇
などが起こり、これが痛みの原因になります。
② 骨棘(こつきょく)による滑膜炎
ストレスを受け続けた骨は、
トゲ状(骨棘)に変形していくことがあります。
その骨棘が
- 関節包
- 滑膜
などのやわらかい組織を刺激し、炎症を起こすことで
痛みが出ます。
③ 変形や拘縮に伴う、筋・腱の付着部炎
O脚やX脚などで膝の軸がずれると、
筋肉や靱帯の走行も変わります。
その結果
- 筋肉が常に引き伸ばされる
- 付着部に牽引ストレスがかかる
ことで、炎症や痛みが起こります。
原因が違えば、やるべきことも全く違う
ここがとても重要なポイントです。
どの原因が主体なのかによって、対処法は大きく変わります。
もしあなたが
- 通院している
- 治療を受けている
それでも
「なかなか変化を感じられない」
としたら、
それは
👉 炎症を抑えるだけの対症療法になっている
👉 本当の原因に対するアプローチが足りていない
可能性があります。
原因別に考える、現実的な対処の考え方
① 軟骨がなくなり、骨に直接ストレスがかかっている場合
この場合は、
保存療法だけでの改善が難しいケースもあります。
残念ながら
軟骨は、現代医療でも「確実に再生できる」と
言えるものではありません。
PRP(血小板療法)などもありますが、
まだ確立された治療とは言えないのが現状です。
状態によっては
手術を選択肢として考える段階
ということもあります。
② 骨棘が滑膜を刺激している場合
このケースで重要なのは
膝にかかる力の方向(ベクトル)を変えることです。
- O脚・X脚の補正
- インソールの使用
- 股関節・足部へのアプローチ
これらによって
膝関節へのストレスを減らすことができます。
③ 筋・腱の付着部炎が主体の場合
②と同様に、
まず膝のベクトルを整えることが重要です。
よく
「膝の筋肉を鍛えましょう」
と言われますが、
一生懸命運動しても
効果を感じない方も少なくありません。
それは
👉 運動の種類が合っていない
可能性があります。
膝に関与する筋肉は
- 前
- 後ろ
- 内側
- 外側
- ねじれ方向
と多岐にわたり、
それぞれに適した運動は異なります。
今の治療で結果が出ないと感じたら
変形性膝関節症の痛みは、
原因を見誤ると、どれだけ治療を続けても改善しません。
もし今
「思うように良くならないな…」
と感じているなら、
それは
原因と対処法が噛み合っていないだけ
かもしれません。
一度、原因から一緒に整理してみませんか?
私たちは
「どこが悪いか」だけでなく
「なぜ、そこに負担がかかっているのか」
を大切にしています。
膝の痛みでお悩みの方は、
一度、私たちと一緒に
原因と、今のあなたに合った対処法
を整理してみませんか?




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