🔶 「急に泣き止まない」「腕を動かさない」…そんな時は?
子どもと手をつないで歩いているとき、
転びそうになって思わず“グッ”と引っ張ってしまう。
その直後から
腕をだらんと下げたまま動かさない
ずっと泣き続けてしまう
——こんな経験はありませんか?
これ、幼児にとても多い
「肘内障(ちゅうないしょう)」
というケガの可能性があります。
🔶 どんなときに起こるの?
肘内障は 1〜5歳のお子さんによく見られます。
特別な力が加わらなくても、次のような場面で簡単に起こります。
- 手をつないだまま、転びそうになったので引っ張った
- 遊んでいて腕をぐるぐる回した
- 上着を着せるとき、腕を無理な角度に通してしまった
大人から見ると“ちょっとした動き”でも、
こどもの骨や靭帯はまだ柔らかく成長途中なので、
肘の小さな関節がズレやすいんです。
🔶 肘内障ってどんな状態?
肘内障は、肘の中にある
「橈骨頭(とうこつとう)」という小さな骨が、
「輪状靭帯(りんじょうじんたい)」からズレてしまった状態。
要するに、
大きく外れてはいないけど、関節が“引っかかったまま”になっているイメージです。
大人は骨も靭帯もしっかりしているためほとんど起こりませんが、
こどもはまだ関節が不安定なので、とても起きやすいんですね。
🔶 整復すれば数秒で元に戻ります
肘内障は、柔道整復師や医師など、
経験のある専門家が行えば数秒で元に戻せます。
これを「整復(せいふく)」と言います。
- 痛みは一瞬だけ
- 元に戻ったらすぐに腕を使い始める子も多い
- 通常、入院や特別な治療は不要
お父さん・お母さんが驚くほど、
**“戻した瞬間からいつもの動きに戻る”**ケースがほとんどです。
🔶 当院では
当院では、
こどもの関節の特徴を熟知した柔道整復師が、
状態の確認 → 安全な整復 → 動きのチェック
まで丁寧に行います。
無理に動かしたり、痛いことをしたりはありませんのでご安心ください。
🔶 まとめ:焦らず相談を
- 急に泣き止まない
- 片腕だけ動かさない
- 手をつないだ直後から腕をだらんと下げている
そんな時は、
「肘内障」かもしれません。
こどもにとても多いケガですが、
正しく整復すればすぐによくなります。
お子さんの“いつもの笑顔”を早く取り戻せるよう、
どうぞお気軽にご相談ください。



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